資料室

ウィーンの中心街、コールマルクトにあった“Cafe・DAUM”の外観です。

1849年初秋、ダウムの女主人がミヒャエル・トーネットにカフェの椅子をオーダーしました。

ミヒャエルにとっては初めての、自身の「曲げ木製造技術」を使った椅子の注文でした。

・・つまり、世界初の量産家具“No.4”が誕生した、歴史的瞬間です。


“Cafe・DAUM”の店内風景です。

この時代にして、このデザイン・・。

「ダウムの椅子」が世間の評判を呼び、その後トーネットの「曲げ木椅子」は歴史上の最高傑作“No.14”へと発展していきます。
オリジナルの「ダウムの椅子」です。

背と後ろ脚は当初、成型合板だったそうです。
最も普及した“No.14”のスタイルです。

笠木が尖っていますね。

その後“No.14”は時代や場所によってさまざまにカタチを変えていきます。
より強度が求められ、“サイドプレス”と呼ばれる補強材が採用された“No.14”

背の笠木のカーブも変わってきている点に注意してください。


“No.14”のアームチェアです。

アームの形状違いも存在しました。
やはり笠木のカーブはそれぞれ違います。
現在ドイツのトーネット社でつくられている“No.14”(♯214)です。

やっぱり現代的な雰囲気ですね。
すでに「ダウムの椅子」で実証済みでしたが、“No.14”にも、6つのパーツに分解できるノックダウン方式を採用しました。

ノックダウン方式は原材料の仕入れ、輸送、保管、生産、販売のあらゆる面で革命的なビジネスモデルでした。

写真は縦110×横97×高さ75cm、重量220kgに36脚分梱包された“No.14”です。
当時の貨物鉄道に2列3段でピッタリ収まるサイズでした。


ミヒャエル・トーネットは宣伝やマーケティングに関しても天才でした。

彼は写真のような、カタログポスターを製作し、寸法、価格、受賞したメダル等の情報を盛り込み、世間にブランド認知を促進させていきます。

さらに、6ヶ国語全100ページにわたる商品カタログも作成し、その後100年間の間に5000種類もの商品が掲載されたと言われています。
トーネットの椅子(アンティーク)でよく見かける座面エンボスです。

当時数十種類の中から選ぶようになっていたそうです。
パーツはマイナスのスクリューネジだけで接合されていました。

隅木のジョイントや座枠のカタチが現在のものと違いますね。
  アンティーク・トーネットの“スカーフジョイント”です。

現代の“フィンガー・ジョイント”と見比べてください。
アンティークの補助笠木の接合部分です。

ほぼ現代のものと同様です。
左がアンティーク、右が現代品です。

アンティーク品は1930年代、チェコ製のものです。

脚のカーブはほぼ同じですが、アンティークの方がやや太めになっています。

こちらも製造場所によって違いがあるようです。
これが1842年に製作された、記念すべき“No.1”です。

ただし、
“No.1”はそのパーツのほとんどが成型合板で、前脚だけが「曲げ木」だったそうです。
ドイツのFrankenbergにある“The Thonet Museum”のコレクションです。

ダウムの椅子も見えますね。
ミヒャエル・トーネットとゲブルダー・トーネット社設立に参加した5人の息子たちです。
ドイツの現ゲブルダー・トーネット社で製作されている♯233です。
“No.14”(♯214)のあるヨーロッパのカフェです。
こちらも“No.14”(♯214)です。
こちらも“No.14”(♯214)です。
サイドチェアのイメージです。
こちらもサイドチェアのイメージです。
スツール、ハイスツールのイメージです。
バースツールのイメージです。
回転椅子、バースツールのデザインイメージです。


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