ST0018 ◆ポーランド 2007年 ベントウッドスツール&サイドチェアシリーズ〜バースツール

【アウトライン】
バランスの取れたシルエットがとても凛々しい、ベントウッドチェア(曲げ木椅子)のバースツールです。

「曲げ木」はミヒャエル・トーネットが1842年、初めて特許を取得した家具製造技術ですが、
その「曲げ木」家具が広く世間に普及したのは、1859年、
彼が考案した、画期的な大量生産型ベントウッドチェア、“No.14”が始まりです。

話はちょっと横道にそれますが、その後“No.14”は歴史的なスーパーヒット商品となり、
以来、ミヒャエル・トーネットと5人の息子たちの会社“ゲブルダー・トーネット”社は
世界企業へと発展していきます。

“ゲブルダー・トーネット”社が成長した理由は、もちろん“No.14”の成功が最大の要因ですが、
ミヒャエル・トーネットの経営者としての手腕を見過ごすわけには行きません。

原料調達、生産方式、輸送方法、販売、宣伝活動とあらゆる面で
彼は天才的な手腕を発揮するのです。

さらに、トーネットの曲げ木椅子が“ノックダウン方式”と呼ばれる、パーツ組み立て型の家具のため、
パーツを差し換えることでさまざまなバリエーションが簡単に作れたことから、積極的に顧客ニーズにも対応。
量産家具からオーダーメイドまで多種多様に商品を展開し、
“ゲブルダー・トーネット”社の事業基盤はゆるぎのないものとなっていきました。

ちなみに1907年の製品カタログは何と155ページ!
1,700種の商品バリエーションが展開されていたとのことです。

このベントウッドバースツールも、そんなキラ星の中の代表的な定番商品でした。
1890年代のカタログには既に掲載されていたようです。

サイズは幅410mm×奥行460mm×高さ1060mm(座面高755mm)です。

【コンディション】
こちらは新品未使用品になります。

製造はトーネット社の旧ポーランド工場で行われています。

トーネット社のポーランド工場は、ウィーンとワルシャワのほぼ中央に位置するノヴォ・ラドムスクに、
1881年、トーネット社として6番目に設立した工場です。

その後、第二次大戦を経て、工場施設はポーランド政府に接収されてしまいますが、
国の管理のもとで、近代的な設備を導入しつつ、21世紀に至るまで曲げ木椅子をつくり続けています。

現在では、経営は国営から民営に移行していますが、
ドイツの現ゲブルダー・トーネット社やデンマークの某有名家具メーカーのOEMを請け負ったりして、
家具メーカーとしては充分な実績があります。

きっとご満足いただけるクオリティだと思います。

尚、こちらの椅子は「ブラウン」にラッカー塗装された商品ですが、
表面にアンティーク加工が施された仕様になります。

(ご注意点)
旧トーネット社時代からの「型」を使用し、また昔ながらの製造工程には手作業も多く、
現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
そのため商品価値に影響しない程度のわずかな小傷、色むら等がある場合もございますが
不良品ではございませんので、あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。

【インプレッション】
やはりトーネット社デザインだけあって、“ウィーンデザイン”らしいフォルムですね。
でもよくチェックしてみるとパーツはトーネット定番商品共通のパーツで製作されています。

トーネットは商品展開が多く、スツールですら様々なバリエーションが見られますので、
はっきりとオリジナルの発表年やコード等は確認ができませんが、
共用パーツからして、かなりの量産モデルだったと思います。

実際、トーネット・オーストリアでは今でも商品ラインアップに存在している商品ですし、
バーのカウンター等でよく見かけるポピュラーなバースツールです。(使用シーンのイメージはこちら。)

アンティーク同様、100年はお使いいただけるトーネットの復刻ベントウッドバースツールです。
ぜひ本物のアンティークになるまでご愛用ください!

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見慣れたアンティークのベントウッドチェアのようですが、新品ですのでピカピカです。



トーネットは世界で初めて、1つの椅子を6つのパーツに分解できる“ノックダウン方式”を開発。
圧倒的に生産効率が上がり、それまで受注生産だった家具の大量生産を可能にしました。




前脚のカーブは年代や生産された工場によって微妙に違いがありますが、
このカーブのフォルムにはトーネット・ポーランド工場時代のモールド(型)が使用されています。




トップレイルが外側に飛び出た、ヨーロピアン・スタイルの典型的なカタチですね。



アンティーク同様、スクリュービスで留められ、木ダボで仕上げられています。



スプラットバック(背あて)には様々な種類があったと思いますが、スタンダードなデザインが採用されています。



この写真だけだと、スクールチェアとかチャペルチェアのようですね。



美しい木目の座面です。かつてはエンボスデザインやパッド付きも存在しましたが現在はこの座面が採用されています。



表面にはアンティーク処理がなされています。ヨーロピアン・ビーチの木目が美しいです・・。



座枠ももちろんベントウッド(曲げ木)です。初期の頃はこれだけ太い無垢材は曲げられませんでした。



座枠の接合部がうっすらとわかります。アンティークと同じ“スカーフジョイント”ですね。



アンティークと違ってキレイですね。(笑)



脚のほぞを構成する隅木です。スクリュービスで接合されています。



接着剤を使わず、ビスのみで接合されたシンプルな構成です。



スクリュービスがプラス+なのが現代品の証です。アンティークは全てマイナス−ですからね。



腰のラインに合わせた背柱の曲げ木カーブです。



「椅子はバックスタイルで選べ」は真実だと思います。



“アーチ”と”U型バー”、“フロントストレッチャー”構成されている、脚の補強材です。
パーツを共用することで、5,000種と言われるバリエーションを作ったトーネットの“ノックダウン方式”になります。




“No.4 DAUM”同様、“アーチ”状の補強材です。機能の中にも確かなデザイン性を感じます。



美しい曲げ木ラインですが、ヨーロピアン・ビーチの木目にも心癒されます。



脚の長さが凛々しいです・・。



脚の長さを考慮し、上下に段差のあるほぞ継ぎの補強が採用されています。



ほぞには接着剤が施されています。



こちらは接着剤なしのビス留めです。



熟練を要しない、かんたんな組み立て構造は、19世紀の当時、女性や若年者の労働力で大量生産が可能でした。



最小限のパーツで最大の補強効果を発揮している優れた工業デザインです。



ほぼ“No.14”と同じ脚のラインです。



感動的なプロポーションです・・。



スツールは生活の中から生まれたと言うよりも、カフェの普及によって一般化したものなのかもしれません。



この製造工場では1900〜1920年ごろの製造法に近い形で生産しています。
近代化された独トーネット社で生産される現“No.14”(♯214)に比べると、やはり時代を感じてしまいます・・。
でも、それを古いと感じるか、それが今の時代にはない良さ、と感じるかは貴方次第です。




アンティークとこの椅子の最大の違いは塗装です。
塗料が現代の“ニトロセルロースラッカー”を使用しています。

乾燥が速く、耐水性に優れているラッカー塗装を選択したのは、やはり時代の流れだと思います。

(ご購入に際しての補足事項)
◆この商品は一定の国内在庫はございますが、発送までにお時間をいただく場合もございます。在庫数をご確認下さい。
◆飲食店様等、相当数のご注文にも対応できますので、ぜひお問合せください。
◆発送は神奈川県よりヤマト運輸のヤマト便での発送を予定しております。
◆送料は概算ですが、札幌2,530円、仙台1,640円、東京23区1,470円、名古屋1,540円、大阪1,680円、福岡2,060円になります。


※在庫が少なくなりました。


他にもベントウッドチェアのラインアップございます。商品一覧はこちらをご覧下さい。

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