ST0008 ◆無銘の名作椅子シリーズ(38) 英国1890年代 トーネットスツール

【アウトライン】
19世紀末から20世紀初め頃に製作された、大変めずらしいトーネット社のアンティーク・スツールです。

小さな背もたれのついたカウンタースツールやハイスツールはたまに見かけたりしますが、
キッチンスツールのようなこのタイプのトーネットは初めてご覧になる方も多いのではないでしょうか?

座面の裏には“202”と型番が印字されています。
でも、かなり古いものなので製品についての詳細は不明です。
一見、量販モデルのように見えますが、う〜ん、どうでしょうか?

そこで、ちょっとディテールをチェックして見ると・・・、
座面にはトーネットお決まりの花柄パターンがエンボスされていますが、
座面サイズは通常のトーネットチェアよりもかなり小さいですね。
他と共通の部材を使っていないとすると、それなりの数は生産されていたのかも知れません。

また、わずかにテーパー(先細り)がかけられた4本足は、
上下2つのリング状のストレッチャー(補強材)で接合されています。
ただ、リングがほぼ同サイズのため、スツール全体のシルエットが「エントツ型」になっています。

普通、キッチンスツールは裾広がりで安定感を感じるものですが、
この「エントツ型」の危ういバランス感覚が、このスツールにどこかドライな印象を与えています。

サイズは直径315mm×高さ595mmです。

【コンディション】
とてもしっかりとしたコンディションです。
ガタつきやグラつきはありません。
また古いベントウッドチェアに見られがちな、接着のはがれも見られません。

細かい点を指摘すれば、座面の中央には木目に沿って小さな亀裂が数本走っています。
人肌と同じように、木肌の乾燥が原因だと思いますので、
これ以上乾燥が進まないよう、薄くポリッシュ&ワックスを施しておきました。
定期的なワックスがけなどでちゃんとケアしていれば、これ以上ひどくなることはないと思います。

小傷、色むらなどはアンティークとして「味」の範囲だと思います。
大きなダメージなどはありませんが、脚元のストレッチャーは長年足置きにされてきたため
わずかに上部が磨り減っています。
ただ、薄く均等に磨耗しているので、言われなければ気がつかない程度のものです。

写真の通り、座面裏にあるオリジナルのトーネット社のラベルはしっかりと残っています。
またアンティーク・トーネットの証し、“Made in Poland”も印字されていますので、
マニアの方には喜んでいただけるのではないでしょうか。。

【インプレッション】
見れば見るほどかわいいですね。

小振りでプレーンな出で立ちは、どんな空間にも馴染みやすく、
また飽きることなく、これからも永くご愛用いただけることと思います。

やや、“マニア受け”のする商品ではありますが、
フツーのアンティーク好きの方でも充分ご満足いただけるデザイン、コンディションだと思っております。

なかなか市場には出回ってこない希少性の高いアンティーク・スツールです。

ぜひこの機会をお見逃しなく、ご検討ください。





   

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