OC0011 ◆無銘の名作椅子シリーズ(469) チェコ 2008年 ベントウッドデスクチェア/ダーク

【アウトライン】
日本ではあまりお目にかかることのない、ベントウッド(曲げ木)の回転椅子です。

※こちらのデスクチェアは、座面のエンボス柄が1種類(Aタイプのみ)×カラー2種類(ライト、ダーク)=計2種類そろえております。

「曲げ木」はミヒャエル・トーネットが1842年、初めて特許を取得した家具製造技術ですが、
その「曲げ木」家具が広く世間に普及したのは、1859年、
彼が考案した、画期的な大量生産型ベントウッドチェア、“No.14”が始まりです。

話はちょっと横道にそれますが、その後“No.14”は歴史的なスーパーヒット商品となり、
以来、ミヒャエル・トーネットと5人の息子たちの会社“ゲブルダー・トーネット”社は
世界企業へと発展していきます。

“ゲブルダー・トーネット”社が成長した理由は、もちろん“No.14”の成功が最大の要因ですが、
ミヒャエル・トーネットの経営者としての手腕を見過ごすわけには行きません。

原料調達、生産方式、輸送方法、販売、宣伝活動とあらゆる面で
彼は天才的な手腕を発揮するのです。

さらに、トーネットの曲げ木椅子が“ノックダウン方式”と呼ばれる、パーツ組み立て型の家具のため、
パーツを差し換えることでさまざまなバリエーションが簡単に作れたことから、積極的に顧客ニーズにも対応。
量産家具からオーダーメイドまで多種多様に商品を展開し、
“ゲブルダー・トーネット”社の事業基盤はゆるぎのないものとなっていきました。

ちなみに1907年の製品カタログは何と155ページ!
1,700種の商品バリエーションが展開されていたとのことです。

このベントウッド回転椅子も、そんなキラ星の中の代表的な定番商品でした。

肘掛つきの回転椅子自体は1873年のポスターカタログにすでに掲載されている商品ですが、
20世紀に入り、産業の発展に伴ってオフィスチェアとしての注文が増えたため、
トーネットのラインアップに回転椅子が定番化し、同時にこの商品のような事務用途のデスクチェアが登場しました。


サイズは幅605mm×奥行560mm×高さ770mm、座面高440mm(最小値)、肘掛高700mm、
座面幅・奥行480mmです。
※最大250mmの座面高エクステンションが可能ですが、実用的には100mm〜150mm程度の伸長(座面高540〜590mm)とお考えください。
※回転機構につきましては、昔ながらの、座面を回すだけで昇降が出来るタイプとなっております。



【コンディション】
こちらは新品未使用品になります。

製造はチェコのマニュファクチャーで行われています。

チェコはポーランドと共にベントウッドチェアの原材料となる、良質なヨーロピアンビーチ(ぶな)の産地で、
ベントウッドチェアの元祖、旧トーネット社ですら、その第一工場をチェコ・コリッチャヌイ地方に置いたほどです。

製造メーカー自体には、旧トーネット社とゆかりはありませんが、チェコでも有数の老舗ベントウッドメーカーで
国際的に見ても、国際見本市などで、そのクオリティの高さは折り紙つきです。

たとえば、インタルシア(座面のエンボス)やレッグライン、ストレッチャー(補強材)等、
旧トーネット社の商品を正確に復刻しているのをご覧いただければその技術力はお分かりかとは思いますが、
座面などは、一般的な座面サイズよりも一回り大きく設計し、座り心地にも配慮するなど、
独自の品質基準を持った優良メーカーになります。

きっと商品はご満足いただけるクオリティと思います。

尚、こちらのデスクチェアのカラーはアンティーク系のエボニー(黒檀)になりますが、ラッカー塗装は行っておらず、
昔ながらのシェラックニス(植物性です)を使用し、環境面に配慮すると共に、アンティークらしさを演出しています。

(ご注意点)
当ベントウッドチェアは昔ながらの製造工程で製作されるため手作業も多く、
現代の生産設備に比べれば手作りに近い商品になります。
そのため商品価値に影響しない程度のわずかな小傷、色むら等がある場合もございますが
不良品ではございませんので、あらかじめご了承いただきたくお願い申し上げます。


【インプレッション】
19世紀末、目覚しく発展を続けていたトーネット社は、曲げ木でできるものは何でもござれ、とばかり
照明器具から揺りかご、車椅子、マガジンラック等、椅子に限らず、
考えつくありとあらゆるアイデアを商品化してきます。

このデスクチェアもその中のひとつですが、この椅子が発売された当時、1900年ごろには
定番商品と注文家具をあわせ、その商品バリエーションは5,000種類に上ったそうです。

その頃、トーネットが主催した曲げ木家具のデザインコンペも、
トーネットの商品バリエーション以外のアイデアはでなかったということですから、恐るべし、ですよね。

それにしても、とにかくトーネット社が優れていたのは、
パーツの組み換えだけで無数のバリエーションをつくっていったことだと思います。

つまり、パーツさえ共通であれば、多品種にもかかわらず、
小ロットから大量生産まで自在に対応が出来るという事ですからね。
すばらしい・・。

この回転椅子にしても、新規に作っているパーツはほとんどないのではないでしょうか。

上半身はほぼアームチェアとパーツを共用しているようですし、
下半身はコートハンガーやスツール等の家具のパーツを流用しているように見えます。

とはいえ、共用パーツだけでこれだけの美しいスタイリングをもつデスクチェアにまとめ上げてしまうのですから、
さすが百戦錬磨のトーネット社、おみそれしてしまいますね。

この椅子は現在、“トーネット”の社名を引き継いだ、オーストリアのトーネットオーストリアにも
ドイツのゲブルダートーネットにもラインアップはないようです。
結構、貴重な商品だと思いますのでぜひご検討いただければ幸いです。

ご家庭用のパソコンチェアも単なる事務的な椅子ではなく、
使えば使うほど味がでて、アンティーク家具とも相性の良い、こんなベントウッドPCチェアも
選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

ぜひ!

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見慣れたアンティークのベントウッドチェアのようですが、新品ですのでピカピカです。



トーネットは世界で初めて、1つの椅子を6つのパーツに分解できる“ノックダウン方式”を開発。
圧倒的に生産効率が上がり、それまで受注生産だった家具の大量生産を可能にしました。




実際にアンティークとして見かけることはまれですが、れっきとしたトーネットベントウッドチェアの定番商品だったようです。



ベントウッドアームチェアと同様の、トーネットデザインの典型的なトップレイルです。



木肌表面は環境にやさしいシェラックニス仕上げです。ヨーロピアン・ビーチの木目が美しいです・・。



このカタチ・・アンティークでも見たことありますね。
トップレイル、アームレストはもちろんベントウッド(曲げ木)です。



アームレストは無垢ですが、“ジョイント”で継がれて幅を出しています。



板接ぎのジョイント形状です。



アーム、背柱、座をつなぐ合理的なU型の補強材(サイドプレス)です。
アンティークとほぼ同様の形状です。




中央のスプラットバック(背あて)を替えるだけでさまざまなバリエーションが展開できました。



背柱もボルト留めのノックダウン方式です。



このアングルだとベントウッドアームチェアのようですね。



当時のカタログには座面のエンボスデザインは数十種類から選べるようになっていました。
こちらの座面デザインはスツールとも共通デザインのAタイプになります。




滑らかな凹みを持つプライウッドのプレスラインです。



オリジナルの完全復刻版です。



新品ですのでエンボスに磨耗はありません。



美しい木目の座面です。かつてはエンボスデザインやパッド付きも存在しましたが現在はこの座面のみ採用されています。



座枠ももちろんベントウッドです。これだけ太い曲げ木ができるようになったのは後年になってからといわれています。



ゆとりの座面サイズです。左はDC0193 No14/アンティークです。



サイドプレス(補強材)はスクリュービスのみで留められているシンプルな構造です。



サイドプレス(補強材)にもデザイン性があります。



100年は経過しているノスタルジックなデザインですが、新鮮さすら感じます。
でもスクリュービスがプラス+なのが現代品の証ですね。アンティークは全てマイナス−ですから。



椅子はバックスタイルがインテリアになります。
・・インテリア性の極めて高いデスクチェアです。




トップレイルの造形美です。



ピアノスツールやコートハンガーなどとも共通のフットスタイルです。
共用パーツで無数のバリエーションを作る・・トーネットベントウッドチェアの真髄です。




ノスタルジックな“4スター”(4本脚)ベースです。
現在はPL法のため5本脚が標準です。




回転軸に、こちらも接着剤無しのビス止めされた4本脚。
ノックダウン方式です。




強度とデザイン性を兼ね備えたフットデザインのサイドビュー。



カーブの違う2種の曲げ木でクッション性と強度を両立させています。
きわめて合理的なコンストラクションです。



ベントウッド回転椅子自体は、1873年の旧トーネット社のカタログポスターにすでに登場していました。



最小時の座面高は440mmです。



最大時には座面高690mmになりますが・・。
実用的には150mmアップ程度にしておいてくださいね。




昔からの回転機構です。
今でも作られているんでしょうか?



くるくる回すだけで伸びていきます。くるくる・・。



スリーポイントの鋳鉄が座面を支えます。
剛性感があってしっかりしています。




フットパーツ、スチール台座、回転軸全てが分解可能なノックダウン型であることがわかります。
ちなみに、リクライニング機構はありません。



脚裏のフットベースです。キャスターが取り付け可能です。


お写真のようなキャスターの高級ブランド、ハンマーキャスターさんのボールベアリング仕様などにすれば
フローリングの上を氷の上のように滑走いたします。
(キャスターにつきましては各種ご提案させていただきます。)




お似合いの2ショットです。
左が旧トーネット社製AC0071 ベントウッドアームチェア、右はチェコの大手メーカー製OC0011 デスクチェア/ダークになります。



左は“ニトロセルロースラッカー”仕上げ、右は“シェラックニス”仕上げになります。
実用面では耐水性の高いラッカー、鑑賞的には艶の美しいシェラック、といったところでしょうか。


(商品の発送およびお引渡しにつきまして)

◆この商品は新品未使用の国内在庫品ですが、当店による出荷チェック(開梱検品)のため発送までに1週間ほどお時間をいただく場合もございます。
◆飲食店様等、相当数のご注文にも対応できますので、ぜひお問合せください。

◆配送はヤマト運輸さんの「ヤマト便」を予定させていただいております。
「ヤマト便」につきましては当店が梱包をして発送いたしますので、送料はリーズナブルになります。
◆破損等の際の保障体制は万全です。(輸送保険料は当方にて負担させていただきます。)
◆料金はこちらの80kgサイズをご参照ください。
◆代引き(商品代金引換でのお受け取り)、着払い、元払いがご利用いただけます。

尚、当店では送料を含めましても、一般の店頭価格相場よりもお安くなるよう、商品価格を設定させていただいております。
また、肘掛のないタイプの椅子は2脚1組(1脚分)にてお送りできますよう、配慮もさせていただいております。


ご不明な点がございましたら当店までお問い合わせくださいませ。

※「ヤマト便」はお届け先の「玄関渡し」のサービスになります。室内への設置、梱包材の撤去は承っておりません。
※また「ヤマト便」はお届け時間のご指定をいただけません。
※通常の「宅急便」に変更いたしますとお時間のご指定は可能ですが、輸送保険に加入することはできません。
 破損等に応じた保障が必要な場合には「ヤマト便」をお勧めいたします。
※高価な大型家具の場合には「らくらく家財宅急便」を利用いたします。
※商品の特性、サイズ、梱包の仕様によっては、梱包料金が別途必要になる場合もございます。
※クレーンによる搬入、工具を使用した設置等につきましては別途費用が必要になります。

※代引きはご購入お申し込みの際、「代引き」をご選択下さい。代引き手数料が別途必要になります。
ヤマト便」の代引き(宅急便コレクト)は現金・またはクレジットカードのお支払いが可能です。



   


他にも素敵な名作椅子を取り揃えております。商品一覧はこちらをご覧下さい

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