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アンティークのベントウッドチェアのようですが、新品ですのでピカピカです。

トーネットは世界で初めて、1つの椅子を6つのパーツに分解できる“ノックダウン方式”を開発。
椅子を部材に分けてそれぞれ製作し、それを組み立てると言う新しいモデルを考案しました。

当時のオリジナルの「ダウムの椅子」はまず見ることはできませんが、
記録写真等を見る限り、ほぼ当時のままのプロポーションだと思います。

デザインのベースは、当時のヨーロッパで台頭し始めたブルジョアジーが好んだ“ビーダーマイヤー”様式。
曲線的でボリューム感のある、簡素なスタイルが特徴でした。まさに生粋の、民衆のための量産モデルですね。

初期のダウムチェアは成形合板だったようですが、後に全て無垢材の曲げ木に変わっています。
もちろんこちらも曲げ木です。

オリジナルモデルも、“No.14”と違ってサイドプレスがあったようです。(カフェ・ダウムの店内写真ご参照。)

補助笠木を差し換えるだけでさまざまなデザインバリエーションができました。

息を呑むほどに美しい曲線です。

ヨーロッパでも定番の唐草模様がモチーフになっています。

サイドプレスですらデザイン性を感じます。

補助笠木もサイドプレスもやはり昔からのスクリュービスで留められている構造です。

オリジナル同様、アールのついた台形の座面ですが、“No.14”のように丸座も存在していました。

座枠ももちろん無垢の曲げ木です。

当時は座面のデザインを選べたようですが、現在は木目を生かしたシンプルなデザインのみとなっています。
ただし、製造ロットにより座面にエンボス加工の入る場合もございます。

本当に、パーツデザインには隙が無いと思います。
こちらは優雅なアーチ状の補強材ですが、“No.14”のような丸座タイプには、やはり丸い補強リングが採用されていました。

アンティークと違ってとてもキレイです。(笑)

スクリュービスがプラス+なのが現代品の証です。アンティークは全てマイナス−ですからね。

座枠のエッジが丸められているところはアンティークでは見られませんね。近代設備の導入効果でしょうか?

“ビーダーマイヤー”様式をイメージさせる、先細りの前脚です。

脚の付け根に装飾されている“リング&ボウル”が当時まだ様式家具が主流だったことを思い起こさせます。

接着剤を使用しない画期的な“ノックダウン”方式です。

とても華やかなバックスタイルです。

この製造工場では1900〜1920年ごろの製造法に近い形で生産しています。
近代化された独トーネット社で生産される現“No.14”(♯214)等に比べると、やはり時代を感じてしまいます・・。
でも、それを古いと感じるか、それが今の時代にはない良さ、と感じるかは貴方次第です。

アンティークとこの椅子の最大の違いは塗装です。
塗料が現代の“ニトロセルロースラッカー”を使用しています。
乾燥が速く、耐水性に優れているラッカー塗装を選択したのは、やはり時代の流れだと思います。

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