AC0009 ◆無銘の名作椅子シリーズ(40) 英国1890年代 マホガニー フラワーチェア

【アウトライン】
大変美しい椅子が入荷しました。
19世紀末、“ヴィクトリアン”と呼ばれる「大英帝国」最盛期に製作されたパーラーチェア(客間用の椅子)です。

こんなデザイン、見たことありますか?
ちょっと感動ものですよね!
どんな椅子にも似ていない、唯一無二のアンティークだと思います。

もちろん、専門的にはいわゆる“ヴィクトリアン”様式と呼ばれる、
クイーンアン様式をベースとしたスプーンバック系の椅子に分類されるのだとは思いますが、
それにしてもこのデザインは独特ですね。

何よりも背面を見てください。
普通は表側の彫り物に注力して背面は切りっぱなしの断面であることが多いのですが、
この椅子の背面はエッジを丸めるなどして後ろから見られることを前提に造形されています。

極めて一流、かつ独創的な匠の作品だと思います。

残念ながら、誰がデザインしどこで製作されたものかは情報がありません。
きっと高級階級の貴婦人のために、特注されたものだとは思いますが・・・。

でも、これこそ文字通り“無銘の名作椅子”と胸を張ってお奨めさせていただきます!

サイズは幅550mm×奥行600mm×高さ885mm(座面の高さ470mm)です。

【コンディション】
コンディションはほぼパーフェクトです。

アーム下のピアスドカービング(透かし彫り)部分に若干クラックを補修した跡がありますが、
言われなければ気がつかない程度です。

座面および詰め物はヘタっていましたので、新品に交換しております。

生地は椅子全体の雰囲気に合わせて、華やかな花柄のイタリア製のゴブラン生地を使用。
詰め物はスプリングのみオリジナルを生かし、ウェビングテープとウレタンクッションは新品に交換、
留め具には同じくイタリア製の連続鋲を使用して椅子の格にふさわしいメンテナンスを施しております。

素材はもちろんソリッド・マホガニーで、軽く硬いです。
木肌には充分な艶もあり、良質な部材が使われているようです。

またクリーニングやワックスなど、基本メンテも充分施しておりまして、
ガタツキなどの不具合は一切ありません。

100年以上は経過しているアンティークチェアですが、
その美しさはこれからも永く続いていくものと思います。

ぜひその「美」をエキストラフォトでご確認ください。

【インプレッション】
イギリスの様式家具はいい意味でも悪い意味でも、伝統的な家具様式に忠実に製作されています。

でもこの椅子のように、ここまで様式デザインとデザイナー(あえてそう呼びます。)の独自性がうまく消化された例は、
少なくとも私は、見たことがありません。

いったいどんなデザイナーが制作したのでしょうか?

もしこの方の作品群を一同に集めることができるとするならば、“チッペンデール”様式などのように
そのデザイナーの様式がひとつ、新しく命名されるかも知れません。

大げさではなくそれほど秀逸な椅子だと思います。

尚、一応実用アンティーク扱いですが、美術品クラスになりますのでお値段は他の椅子に比べればかなり高価です。
でも、決してこのクラスのものをこの値段では買うことはまずできませんし、将来的な資産価値を考えれば
かなりお得な価格だと断言いたします。

また、この椅子は、その美しさを少しでも多くの方に知っていただけるよう、店頭Aでも展示をしております。

ぜひ実際にご覧いただき、ご検討いただけますようお願いいたします。

























商品リストへ戻る